2012年12月31日
きのうはあすに

心の優しいものが先に死ぬのはなぜか、
おのれだけが生き残っているのはなぜかと問うためだ、
でなければ、どうして朝から酒を飲んでいられる?
人をしのんでいると、独り言が独り言でなくなる、
きょうはきのうに、きのうはあすになる、
どんな小さなものでも、眼の前のものを愛したくなる、
でなければ、どうしてこの一年を生きていける?
『きのうはあすに』 「会社の人事 中桐雅夫詩集」 晶文社
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2012年12月31日0時。今年も残り24時間になりました。
ゆにふりみやぎでは、毎年大晦日に中桐雅夫さんの「きのうはあすに」をお届けしておりますが、今年は年越しまで何度も噛みしめていただけるよう、日付が変わったこの時間にブログを更新しました。
2012年は皆様にとってはどのような1年だったでしょうか。
個人的には、昨年のこの日に「ぼんやりとした不安」と書いてからの1年。日々の慌ただしさの中で現れては消えゆく、この不安を抱えながらやっとここまで来たような気がします。
来年は新年早々のターニングポイントや不惑を迎えることのなりますが、多くは望まず「できることをできるだけ」を人生訓に進んでいきたいと思います(笑)。
皆様、今年も本当にお世話になりました。どうぞよいお年をお迎えください。
ゆにふりみやぎ 伊藤 清市